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ECO#04 「アートで包まれた家」

自然とアートが調和する、趣味と暮らしを重ねた住まい。

耐震構法SE構法 「重量木骨の家」

自然エネルギーを最大限に活かすパッシブデザインを基盤に、ご家族のライフスタイルや趣味を丁寧に反映した住まいです。南東・南西に開かれた大開口と吹き抜けを介したLDKは、中庭テラスとシームレスにつながり、光と風がめぐる開放的な空間を実現。玄関ポーチまで屋根で連続したガレージや、タイル敷きの中庭など、快適な動線と外部空間の活用にもこだわりました。

さらに、廊下の壁面には絵画コレクションを美しく飾るスペースを設け、日常の中にアートが自然と溶け込むよう設計。2階には、リビングと緩やかにつながるオープンライブラリーを中心に、ご夫婦それぞれの個室書斎を配置し、家族の時間と個の時間が共存する、豊かな暮らしを支える住空間となっています。

Skeleton Looks

自然エネルギーの活用と高断熱性能を軸とした、環境負荷低減型住宅の実践

パッシブデザインを基本方針とし、自然採光と通風を最大限活かす建築的工夫を随所に採用しています。南面および西面の大開口によりLDK空間に豊かな日射を確保しつつ、南面の上部開口は外付けブラインドを設置し日射遮蔽を行うことで、冷房効率を高め、省エネ効果を高めています。

断熱仕様としては、屋根・壁にセルロースファイバーを用いた充填断熱に加え、外張り断熱材によるダブル断熱を採用。開口部にはトリプルガラスサッシ(TW)を用い、熱損失の低減を図っています。換気はダクトレス全熱交換型第一種換気(熱交換率92%)を導入し、冷暖房負荷の低減と室内空気環境の均質化を実現しています。

Infill Looks

住まい全体にギャラリーのような趣を

LDKは中庭テラスとフラットにつながり、外部と内部を一体化した空間構成としています。

1・2階の廊下には絵画を飾る壁面スペースを確保し、作品が自然な流れの中で目に入るよう、壁の配置や視線計画にも配慮。

2階ライブラリーは吹き抜け越しにリビングと視覚的につながることで、家族が自然と集まる共有空間となるよう設計。

書斎は適度な距離を保って配置し、音や視線の干渉を避けつつ、集中できるプライベートな時間を確保。趣味性と機能性を融合した住空間を目指しました。

Infill Looks

gallery

素材ごとの質感と光の受け止め方に配慮し、天然木・塗り壁・モールテックス・石材タイルの組み合わせが、空間に奥行きと優雅なコントラストを生み出します。

工法(構法)
耐震構法SE構法
耐震等級
3 (最高等級:許容応力度計算による)
耐風等級
2 (最高等級)
UA値(外皮平均熱貫流率)
0.37 W/m2・K
ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)
2.4
ηAH値(暖房期の平均日射熱取得率)
2.7
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)
適合
エネルギー消費性能
6 / 6
断熱性能
6 / 7

耐震構法SE構法

SE構法は、柱と梁で支えるラーメン構法を可能とし「大空間・大開口」を確保することができます。ツーバイシックスの壁式工法と比較して、壁を少なくすることができ、今まで高コストの鉄骨造でしか実現できなかった広大な自由空間が実現できます。高い耐震性能を確保しながら、設計の自由度があるのが最大の特徴。ガレージハウスや、スキップフロア、大きな窓が欲しいなどのご要望にお応えできます。

耐震等級3の家

FDMでは最高の備えである「構造計算(許容応力度計算)による耐震等級3」を全ての住宅に義務付けています。構造計算とは、地震や災害に対して、変形や倒壊しないかを科学的に検証する計算のことで、建築基準法の定めでは、ほとんど全ての木造住宅は構造計算を行わなくてよいことになっています。FDMは耐震性と耐久性を持つ「永く続く器」をつくるために、全ての住宅で構造計算を行っています。

許容応力度計算による構造計算とは?

耐震等級2以上を確保するには「性能表示計算」か「許容応力度計算」による構造計算が必要になります。
ではこの2つの違いとはなんでしょう。
 
耐震等級3で同じような家を設計する場合、性能表示計算と許容応力度計算では、詳細な作業を必要とする許容応力度計算の方がたくさんの耐力壁を必要とする計算結果が出ます。

性能表示計算で建てた耐震等級3が、許容応力度計算と同じ量の耐力壁を必要としているなら問題は無いと言えます。
しかし実際は、耐力壁一つだけを見ても、許容応力度計算よりも、常に少なくなるのが性能表示計算の現状です。

つまり、同じ耐震等級3であっても、性能表示計算で建てた家よりも許容応力度計算を行った家の方が地震に強いのです。

断熱等性能等級とは?

断熱等性能等級とは、建物や住宅の断熱性能を評価する基準のことです。等級が高いほど、外気の温度変化や風の影響を受けにくくなり、室内の快適さを維持しやすくなります。また、高い等級の建物はエネルギー効率も良くなり、暖房や冷房の使用量を減らすことができます。

断熱等級は、無断熱の等級1~最高ランクの等級7まで、UA値によって7段階に分類されます。そのうち等級5~7は、2022年に「上位等級」として創設されました。

断熱等級が高い住まいは消費電力が少ないため、国は地球温暖化対策の取り組みとして2025年までにすべての新築戸建て住宅において断熱等級4以上を義務化することを目指しています。

一次エネルギー消費量とは?

一次エネルギー消費量の性能とは、建物や住宅が使用するエネルギーの量を評価する指標です。一次エネルギーは自然から取り出したエネルギーであり、例えば石炭や石油、天然ガスなどが含まれます。一次エネルギー消費量の性能が低いほど、建物がエネルギーを効率的に使用していることを示します。つまり、同じ快適さや機能を提供するために必要なエネルギー量が少なくなるのです。建物や住宅が低い一次エネルギー消費量の性能を持つと、環境への負荷を軽減できるだけでなく、エネルギー費用も節約できます。一次エネルギー消費量の性能評価は、持続可能な建築やエネルギー効率の向上に貢献します。

自然素材のダブル断熱

原料の約80%が新聞紙の木質繊維系多機能セルロースファイバー「デコスファイバー」と木を主原料とした木繊維断熱材「ECOボード」のダブル断熱でG2グレードの高断熱性能を実現。木質繊維が持っている吸放湿特製で年間を通じて快適な湿度を保ち、高い吸音効果も期待できます。

パッシブデザイン

自然の力で快適な住まい
は強い日差しの影で家の中を吹き抜ける心地よい風を味方にする。冬は冷たい外気を遮断しつつ家の中まで太陽の温もりをしっかりと取り込む。自然の力を最大限活用する設計思想。それが「パッシブデザイン」の家づくりです。 (下図はECO#2 自然素材で包む家

間取り
3SLDK
所在地
大分県大分市
建築面積
172.29㎡(52.11坪)
延床面積
242.33㎡(73.30坪)
1階
161.68㎡(48.90坪)
2階
80.65㎡(24.40坪)
階数
2階
想定家族構成
夫婦+子供2人
防火地域
指定無し
太陽光発電パネル
9.52kWh
換気
ダクトレス全熱交換式第一種換気システム 熱交換率92%
給湯
電気ヒートポンプ給湯器(Co2冷媒)
照明
すべての機器においてLEDを使用
設計期間
2024.5-2024.9
施工
2024.10-2025.5
建物完成年月
2025.5
施工
FDM株式会社

FDM Eco

世界基準の木質断熱材を使用するEcoプロジェクトの住宅は環境に優しく室内環境に優れた暮らしを実現します。木質断熱材を使用することで、化学系では不可能な建築のライフサイクルを通じての省エネルギー・省資源・リサイクル・有害物質の排出抑制を図り、周辺環境と調和した、省エネルギーかつ長寿命である家づくりを進め、地球環境に貢献します。また、将来にわたって持続できるメンテナンス性の高い外壁材を使用しています。また、当然の様に許容応力度計算による最高性能の耐震、耐風性を有し、世代を超えて住み継がれるために、「ロングライフ」の家づくりを実現しました。