ACH
Case No. 001
- Info
- Uenogaoka,Oita, Feb.2022
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Story
明るく開放的な木の家
この住宅の敷地は古い住宅密集地に位置しており、近隣の住宅は皆カーテンを締め切った生活をしています。住宅の自然エネルギー利用がほぼ望めないこの敷地条件下で、クライアントは開放的でプライベートな空間を望まれました。 私たちはこの住宅が北側斜面の密集市街地における、自然エネルギーを活用する明るく開放的な住宅の一つのプロトタイプとなるよう設計を進めました。 一見すると閉鎖的ですが、内部には光溢れるLDKが現れる様設計しています。
Skeleton Looks
高い防火性能が実現する木の外装
具体的には、崖条例の制約から1階を鉄筋コンクリート構造、2Fを木造とする棍構造を選択しました。 1階の南側崖側には条例により開口部が設けられないため、2階リビングスペースの上部に連続するトップライトを設け、南側の隣接する民家を避け冬の直射日光を導光する計画とし昼間の照明利用を抑えられる空間を計画しようと考えています。準防火地域ですが、高い防火性能を有するEcoプロジェクトの断熱材の採用によりに、外装には杉材を使用し、街並みに木の箱が現れるよう計画しました。
Infill Looks
自然素材とミニマムの調和
こちらの住宅には、自然素材が多用されています。中でも近県材を使用することをコンセプトに、地元の日田石のフロア材から、土の塗り壁、枠材や建具の面材など、近くの県から調達できる素材を多用しました。通常、自然素材を多用すると野暮ったくなりがちですが、ディティールの操作で、ミニマルな空間として仕上げています。断熱材もEco仕様の木質断熱材を使用しているため、高い調湿・透湿性能を持つ、健康的な邸宅となっています。