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Case No. 003

Info
Bungotakada,Oita, May.2019

庭とつながるおおらかな平屋

広大な敷地を生かした平屋の二世帯住宅。程よい距離間で庭のある暮らしを満喫できる住まい。ご両親との同居のため、480坪という広大な敷地に平屋で完全分離型の二世帯住居を建築したお施主さま。親世帯、子世帯の2つの建物をアルコーブでつなぎ、雑木林に面した南側に共有の広い庭を確保しました。庭は二世帯の大切な交流の場になっています。

Skeleton Looks

共有のアルコーブで分離させた二棟をつなぐ

二世帯が程よい距離間でストレスなく暮らせる完全分離型の間取り。子世帯、親世帯の共有スペースであるアルコーブを中心に左右に建物を配置。アプローチからそのまま庭にも抜けられます。アルコーブは意匠にこだわり、内側を全て木で見せるため、玄関ドアを含めが外装材と同じ素材で仕上げています。 東西に長い敷地形状に合せて東西方向に長く建物を配置するプラン。各居室から庭を望めるよう、南側に広く庭を確保しています。北側は、道路から玄関までのアプローチを長く確保したのに加え、開口部を高い位置にも設けることでプライバシーに配慮。建物自体が塀のような役割を果たすため、外構コストの削減にもつなげています。

Infill Looks

パッシブデザインと高断熱仕様で快適な住まいを実現

両世帯ともアルコーブ側にLDKや客間といったパブリックエリアを配置し、庭と居室につながりを持たせるため、大開口の掃き出し窓を採用。それぞれウッドデッキも設けています。窓まわりにはFDMの家づくりの基本であるパッシブデザインを取り入れ、日照や風通しのシミュレーションを行い、掃き出し窓の軒の出を設定。南面からの強い陽射しをシャットアウトしています。庭側に広がる雑木林から吹く心地良い風を室内に取り入れるため、北側の窓の配置にも配慮しています。さらに、UA値0.43、HEAT20 G2レベルという高い断熱性能を持つ住まいを実現しています。

Infill Looks

家具や収納は全て造作に

子世帯のLDKの一角には、床の高さを40cm下げたピットリビングを配置。上部はロフトスペースとなっており、お施主様からの「地域産材を住まいに取り入れたい」との要望を受け、地元大分県産の田染石(たしぶいし)を用いた壁を施工しています。 お施主様は造作キッチン会社を経営されており、家具や収納にもこだわりをお持ちでした。FDMの家づくりではもともと造作提案を多く行っておりますが、今回はお施主様のデザインで収納も含めて造作家具でコーディネートしています。

耐震等級
3 (許容応力度計算による)
耐風等級
2
UA値(外皮平均熱貫流率)
0.56
ηA値(冷房期の平均日射熱取得率)
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)
適合
断熱性能
5 / 7
等級5|ZEH水準 ※断熱性能等級は当社の2021年平均値より算出しています。
エネルギー消費性能
6 / 6
等級6|一次エネルギー消費量の著しい削減のための対策が講じられている

ツーバイフォー工法

ツーバイフォー工法は、地震の力をバランスよく分散させる「六面体構造」を基本とする工法です。地震の力を1点に集中させず、家全体にバランスよく分散させることで、建物の変形を防ぐことができます。住宅を建設する際も、釘の色やピッチなどでしっかりと確認ができる点もこの工法の特徴です。

耐震等級3の家

FDMでは最高の備えである「構造計算(許容応力度計算)による耐震等級3」を全ての住宅に義務付けています。構造計算とは、地震や災害に対して、変形や倒壊しないかを科学的に検証する計算のことで、建築基準法の定めでは、ほとんど全ての木造住宅は構造計算を行わなくてよいことになっています。FDMは耐震性と耐久性を持つ「永く続く器」をつくるために、全ての住宅で構造計算を行っています。

許容応力度計算による構造計算とは?

耐震等級2以上を確保するには「性能表示計算」か「許容応力度計算」による構造計算が必要になります。
ではこの2つの違いとはなんでしょう。
 
耐震等級3で同じような家を設計する場合、性能表示計算と許容応力度計算では、詳細な作業を必要とする許容応力度計算の方がたくさんの耐力壁を必要とする計算結果が出ます。

性能表示計算で建てた耐震等級3が、許容応力度計算と同じ量の耐力壁を必要としているなら問題は無いと言えます。
しかし実際は、耐力壁一つだけを見ても、許容応力度計算よりも、常に少なくなるのが性能表示計算の現状です。

つまり、同じ耐震等級3であっても、性能表示計算で建てた家よりも許容応力度計算を行った家の方が地震に強いのです。

断熱等性能等級とは?

断熱等性能等級とは、建物や住宅の断熱性能を評価する基準のことです。等級が高いほど、外気の温度変化や風の影響を受けにくくなり、室内の快適さを維持しやすくなります。また、高い等級の建物はエネルギー効率も良くなり、暖房や冷房の使用量を減らすことができます。

断熱等級は、無断熱の等級1~最高ランクの等級7まで、UA値によって7段階に分類されます。そのうち等級5~7は、2022年に「上位等級」として創設されました。

断熱等級が高い住まいは消費電力が少ないため、国は地球温暖化対策の取り組みとして2025年までにすべての新築戸建て住宅において断熱等級4以上を義務化することを目指しています。

一次エネルギー消費量とは?

一次エネルギー消費量の性能とは、建物や住宅が使用するエネルギーの量を評価する指標です。一次エネルギーは自然から取り出したエネルギーであり、例えば石炭や石油、天然ガスなどが含まれます。一次エネルギー消費量の性能が低いほど、建物がエネルギーを効率的に使用していることを示します。つまり、同じ快適さや機能を提供するために必要なエネルギー量が少なくなるのです。建物や住宅が低い一次エネルギー消費量の性能を持つと、環境への負荷を軽減できるだけでなく、エネルギー費用も節約できます。一次エネルギー消費量の性能評価は、持続可能な建築やエネルギー効率の向上に貢献します。

所在地
大分県豊後高田市
家族構成(家族合計)
7人
家族構成(内訳)
夫、妻、子供(2人)+父、母、祖母
延床面積
1階:285.93 ㎡
坪数
86.49 坪
工法
2×4